5年間の液体ガラス屋外検証(暴露試験)

液体ガラス処理を施したバタ角の暴露試験を、5年の歳月を掛けて検証してまいりました。

※当社による独自の試験をおこなっております。

液体ガラス処理を施した木材は、歳月が経っても果たして、実験室での紫外線実験(キセノンランプ照射)結果のような良好な状態を保つのでしょうか?

屋外環境(紫外線、雨風、シロアリ、湿度による腐朽菌の繁殖等の環境)で当社独自の試験をおこないます。

2本のバタ角を比較しています。
1)液体ガラス処理を施したバタ角(木竹まもる君 + 液体ガラス塗装)
2)未処理の バタ角

液体ガラス処理を施したバタ角(奥側)と、未処理の バタ角(手前側)

試験開始早々に積雪です。屋外環境で木材はどの程度、耐え凌ぐことができるのでしょうか。
風雨に晒されると撥水力の差が見て取れます。液体ガラス処理の効果が垣間見れる瞬間です。

今後の経過を報告してまいります。

半年経過


試験開始時は双方の見た目に違いが無かったわけですが、半年も経つと、液体ガラス未処理の バタ角(手前側) は風雨紫外線等に晒された結果、退色、割れが顕著となり、表面にザラツキが現れています。

1年経過

未処理のバタ角は表面が劣化しザラザラ、素手では細かなトゲが刺さります。
液体ガラス処理のバタ角は、1年程度ではほぼ変化が見られません。

2年経過


2年が経過、1年前と見た目にあまり変化ありません。液体ガラス処理のバタ角(奥側)は2年経過しても試験開始時の状態を保っています。

4年経過


4年が経過、双方ともに2年前と比較すると退色が少し進行した感があります。液体ガラス処理のバタ角(奥側)は表面の質感や硬度が試験開始当初から変わっていないことも確認できました。

5年経過


ついに試験開始から丸5年が経過し、未処理のバタ角(左側)はいよいよ表層に腐食感が見られるようなってきました。液体ガラス処理のバタ角(奥側)は1年前と見比べても違いは感じられません。

未処理のバタ角の上断面
液体ガラス処理のバタ角の上断面
土との接触面は腐朽が進行しているように見受けられます。
土との接触面に異変は見られません。

土中から掘り出してみました。

未処理のバタ角。もはや土に還ろうかという腐朽具合です。
液体ガラス処理のバタ角
液体ガラス処理のバタ角は土中5年経過後も驚きの美しさ
土中の断面も一切の劣化が見られません
腐朽菌やシロアリに喰われ腐朽が酷いです
シロアリの姿も確認されました

一目瞭然の結果となり、5年にわたる暴露試験はこれにて終了となります。

5年間に及ぶ暴露試験を終えての総括:
a) 液体ガラス処理を施したバタ角(木竹まもる君 + 液体ガラス塗装)
屋外環境下でも施工時の状態を5年以上保つことが確認できるが、特に土中での耐性や強度は特筆すべきで、錆による腐朽の恐れが高い鉄鋼よりも長期耐候性が期待できます。土中に直接木材を埋める事も多いサイン看板などにもおすすめです。
b) 未処理の バタ角
半年ほどで退色やトゲ・ササクレなどの表面劣化が顕在化します。未処理の木材を使ったウッドデッキなど施工直後は綺麗であっても、屋外環境下では半年後にはこうなることを織り込んでおかなくてはなりません。特に土中部は施工後のメンテナンスは困難であり、2年~5年の間に腐敗、腐食が著しく進行している恐れがあります。

 

 

 

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